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◆PART1 その物忘れ、もしかして？ ◎認知症を疑う 1 早めに気づけば治す方法もある (1) 「老化による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い（例） 初期の段階では、判断が非常に難しい場合もある。 ①道で知り合いに会う 高齢者：名前をすぐに思い出せない 認知症：知り合いとわかってはいても、関係を思い出せない ②探し物をする 高齢者：よく探し物をするが、保険証や免許証などの大切な物が分からなくなることはない 認知症：保険証や免許証などの大切な物が分からなくなったり、大切な物をしまったこと自体を忘れる ③食事をする 高齢者：しばらく前に食べた食事内容の一部を思い出せない 認知症：食事を済ませたこと自体を忘れる ④買い物に行く 高齢者：何かを買い忘れることはあるが、重要な物を買い忘れることはない 認知症：何を買うつもりで来たのか忘れたり、必要のない物を何回も買って帰る ⑤慣れた料理を作る 高齢者：うっかり、食材や調味料を入れ忘れることがある 認知症：調味料の加減を忘れ、味付けが変わる (2) 初期症状発見のチェック項目(・_・) 以前（二、三年前）と比較して、家族に次のような変化が見受けられるようなら、要注意 ◇大事な約束をよく忘れる ‐ つい最近のことを忘れて困ってはいないか ◇時間や曜日を何度も尋ねる ‐ 予定を忘れないように、何度も確認したりしていないか ◇大事な物をよく無くす ‐ 財布や保険証、免許証などを探し回ったりしていないか ◇簡単なことをすぐに決められない ‐ 考えるスピードが遅くなったり、同時にいろいろなことを考えられなくなったりしていないか ◇料理のレパートリーが少なくなる ‐ 献立に合わせた材料を買って来られなくなったり、以前と味付けが変わったりしていないか ◇外出するのがいやになる ‐ 必要な会合にも参加しないなど、行動意欲が低下していないか ◇下のような図形をきちんと書けない ‐ 空間の配置を正しく認識できなくなっていないか 立方体（正六面体）・五角形など |