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◆PART3 まさかこの症状が…と思っても 対策8 認知症は複数の型の併発にも注意 ？ やる気をなくし、ぽんやりしている父。このままでいいのか迷っています。［53歳・男性］ 私は長男で、妻と子ども2人がいて、新潟県内に住んでいます。15年以上前に実家を2世帯住宅に建て替え、両親と同居していましたが、3年前に母が亡くなりました。現在83歳の父は、1年前に脳梗塞で倒れ、一命をとりとめたものの右手足に軽い麻痺が残りました。退院後は、私たち夫婦が自宅で介護し、脳梗塞の再発予防とリハビリに努めています。 着替えや入浴など、父が自分でできることはなるべく一人でさせています。しかし、次第に必要最低限のことしかしなくなりました。趣味だった家庭菜園にも気がのらないようで、「もう体が動かん」と途中で投げ出してしまいます。物忘れが多くなり、半年前に血管性の認知症と診断されました……。 △アドバイス 血管性認知症の人は、繰り返し外出に誘って下さい。アルツハイマー型を併発することもあるので、要注意です。 認知症はタイプによって脳の障害を受ける部位と原因が異なり、それによって失われる能力が異なります。治療法やケアの仕方なども異なるため、家族はタイプによる症状の違いをよく理解して、適切な対応をすることが大切です。 このお父様が診断された血管性認知症は、日本ではアルツハイマー型に次いで2番目に多いタイプです。脳梗塞や脳出血など、脳血管障害による脳の障害が主な原因です。脳血管障害の発作が引き金となったり、発作を伴わない小さな障害や脳全体の血流低下によって、脳細胞の一部が障害を受け、発症します。脳の神経細胞が変性してゆっくりと萎縮していくアルツハイマー型と異なり、脳内で梗塞や鮮血が起こるたびに、段階的に悪化します。 ◇認知症を予防する生活習慣改善のポイント (1) 適度な運動をする。 (2) 過度のストレスをためない。 (3) たばこを吸わない。 (4) お酒を飲みすぎない。 (5) 食生活を見直す。 ①なるべく多くの種類の食品を食べ、栄養バランスを整える。 ②腹八分目にして食べすぎない。 ③食塩、糖質を摂りすぎない。 ④脂っぼい食事を避け、魚介類と野菜を多く食べる。 ※肉類も食べ、バランスよく栄養をとることも大切。 |