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◆Part4 運転がおかしい！ と感じたら 対策12 認知症と診断されたら運転は禁止 ？ 認知症ドライバーの事故ニュースを知り、父の運転が心配になりました。［57歳・男性］ 私の父は81歳。若いころに鍛えていたためか体は健康そのもので、運転も60年近く続けています。2年前の運転免許の更新のときにも、講習予備検査を難なくパスしたと自慢していました。 これまで事故や違反もない安全運転の父ですが、昨年、父が加入する自動車保険の保険料の年額が7000円以上も上がり、驚くとともに高齢ドライバーの事故の可能性が高いことを認識させられました。また、新聞やテレビで高齢ドライバーの逆走や運転ミスによる交通事故のニュースをよく見かけるようになり、父の運転が気になってきました……。 △アドバイス 認知症で認知力や判断力が低下すれば運転は危険です。車以外の移動手段への切り替えを考えて下さい。 高齢になると誰でも運転技能が低下し、交通事故を起こしやすくなると言えます。これに認知症による認知力や判断力の低下などが加わると、本人は安全運転をしているつもりでも、できていないことが多くなります。 そのため、2002年6月から、認知症であると判明したときには、所轄の公安委員会が運転免許を取り消すことができるようになりました。認知症と診断した医師は、車の運転が危険なことを本人や家族に説明しなければいけません。 しかし、車が生活の足であるためにやむなく運転を続けている認知症の人や、受診しないまま認知症と気づかずに運転を続けている人も多いと思われます。高齢になればなおさら「自分は大丈夫」と過信せず、人身事故を起こす危険を自覚してもらいたいと思います。 この男性が心配するように、お父様が認知症になり、その発見の遅れが一因となって交通事故の加害者になってしまうことも、当然ありえます。その予防のため、長距離運転のような精神的、肉体的な疲労を伴う運転はやめるべきでしょう。 |