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◆PART1 始めよう！ 認知症予防（抄） 8 園芸で五感を刺激しよう △菜園やガーデニングで、植物の世話をして愛着を △屋外作業で足腰を鍛え、注意力や集中力の向上も △育てる喜びや達成感を、想像力や交流によって高める △認知症の予防と共に、治療法としても有効 ◆予防効果アップのポイント 1 ただ育つのを待つだけでなく、水遣りや除草などの世話や生長の観察などを積極的に楽しむ。 2 世話を続けながら、日時や気候の変化への関心を高める。 3 花の美しさや収穫の喜びを、さまざまな創作活動につなげる。 4 家族や近隣の人に、花や実りを届けるなど、園芸を介したコミュニケーションを心がける。 5 育て方の難しい植物にチャレンジするなど、レベルアップを目指す。 6 失敗して枯れても、次の挑戦への意欲につなげる。 ◆園芸から広がる創造的な活動 1 園芸がもたらす予報効果 ‐ 自然に触れ合う心地よさ。荷物の持ち運びによる足腰の鍛錬。手や指先を動かすことによる注意力・集中力の向上。日中の活動量が増えることによる質のよい睡眠。育てる喜びや達成感、意欲の向上。 2 創造的な活動に発展 ‐ 収穫したりで、料理やお菓子つくり。フラワーアレンジメント・活け花・押し花・ポプリ。写真撮影。絵画（スケッチ・絵手紙・水彩画・水墨画など）。俳句や短歌。草木染。 ◆園芸から広がるコミュニケーション 園芸は、コミュニケーションを広げる手段としても有効です。会話のきっかけづくりに活用し、認知症予防効果を高めましょう。 ◆メラトニンの分泌で自然な眠りに 夜になると自然に眠くなるのは、メラトニンという睡眠ホルモンの働きが関係しています。屋外での園芸作業は、太陽の光をたくさん浴びることで、メラトニンの分泌量を増やす効果があります。 ‐ 朝の太陽の光を浴びる⇒脳の松果体（しょうかたい）がメラトニンを分泌（光を浴びてから、15時間後に分泌される）⇒脈拍や体温、血圧が低下し、自然な眠気に誘われる。 ◆認知症を疑うポイント 園芸の好きな人が、次のようなことが気になったときは要注意。早めに専門医の受診を。 1 毎日の水遣りをよく忘れたり、水遣りをしたことを忘れるようになった。 2 度々、道具をどこかへ置き忘れるようになった。 3 新しい道具の使い方を覚えられなくなった。 4 苗や種を買ってきたら、同じ物が家にあった。 5 世話をするのが面倒で、さぼりがちになった。 6 創作活動への意欲が湧かなくなった。 |